北山アゲハ

忘れないために、忘れるために、振り返る

day32

2018/3/24

完全に春となり陽気さえも感じられる北山公園に。
アゲハには今日も藤原さん。

気温は上がったもののコンディションはよく感じる。いや、テーピングしてのトライに慣れてきただけか。

いや、やはりコンディションがいいのからか、全ての指の指皮が削れていく。

右手あげのそのワンムーブに全ての意識をささげる。
左カチのホールディングも指を小指、薬指、中指、人差し指の順で。右踵は少しあげて距離を稼ぐ。
右手を出す直前にピンチからオープンに変える。
そして止めるときはオープンではなくピンチで。

これ以上なにを考えたらいいんだろう。
そう思いながら一手を出す。

止まらない。

もう指皮はない。


小鳥がもう終わりだよって鳴いているように聞こえる。


今シーズンは終わりか。

まさか2年やっても、30日やっても登れないとは。

今年はもうここには来ない。
そう決めると、来シーズンへの思いが高まってくる。
先週は心が折れそうだった。
もう登れないんじゃないか、登りたくないと思いそうになった。

でもやっぱり登りたい。

また強くなって帰ってくる。


今年はもう来ないと決めると、悔しさもあるけど、解放感もある。
他の岩場にもいける。ジムにもいける。

経験を積んで帰ってくる。

そう決めて見慣れた大阪湾の景色を見納める。


北山アゲハ シーズン2 焦燥