北山アゲハ

忘れないために、忘れるために、振り返る

another11

2018 夏

仕事は忙しかったが最大瞬間風速的なもので1月もすると少しマシに。
休みが取れたら美ヶ原に行き、塩見岳に登り、と長野に癒されていた。
長野県は第二の故郷と言っても過言ではない。
ふるさと納税もよくしてる。

仕事が落ち着くとコンペモードに。
昨年敗退したレッドブルアシュラに再びあややさん、ヒロキチさんが誘ってくれた。
忙しさもあって身体は絞り切れていないけど、コンディションは良さげだし、相性の良いパンプ大阪。
気合が入らないわけがない。

レッドブルアシュラは3人とも登れてチームとして完登となる。予選は女性にかかっていると言っても過言ではなく、あややさんがプレッシャーと戦う。
僕とヒロキチさんからのプレッシャーにも打ち勝ち見事に決勝進出することができた。
決勝は男性の見せ場。僕は気合で1撃して、いい流れを作り、ヒロキチさんはしっかり2課題登る。

チームでもぎ取った優勝。

これまで数多くの草コンペに出てきた。
2位は数多く取ってきた。2位で表彰台に立つのも嬉しかった。

でも1位はやはり違う。
表彰台の高さは僅かに違うだけ。
たった少しの違いで見える景色は全く違うものだった。

レッドブルアシュラの優勝賞品は熊野の新しい岩場でのセッション。
岩が好きになってきていた僕にとっては最高のプレゼント。

岩に興味のない二人が、岩が好きになってきていた僕を熊野の岩場に行かせてあげたいと言ってくれた。
あややさんは予選でプレッシャーに打ち勝ち、ヒロキチさんは決勝で2課題登って、優勝させてくれた。

表彰台では涙こそ流さなかったが、クライミングコンペとして最高の瞬間となった。

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