北山アゲハ

忘れないために、忘れるために、振り返る

day22

2018/1/6

年が変わって最高のコンディションの時期を迎える北山公園に。あべのハルカスまでくっきり見えている。
福田さん、藤原さん。年が変わってもアゲハの前には安定のメンバー。

1月末には2年ぶりにノースフェイスカップに出ることもあって12月から減量に取り組んでいたのだが、忘年会続きで緩んでいた気持ちを引き締め直す。

コンペへの気合は入れているものの、アゲハは迷いだらけ。

左直接出しか。
右手あげか。
はたまた左クロスか。

上部の悩みとは対照的に下部は同じことの繰り返しで安定感が増していく。

ムーブを試してみたい。
でも指皮が持たない。

そもそも一度トライしたら10分は間隔をあけないと登れない。
心拍数とか筋肉的には問題ないのだが、指皮、いや正確にいうと指の中の組織が問題。
指の中は、1トライするとダメージ受けて柔らかくなる感じがする。
むやみにトライしても良くなることがない。

この頃にはそれが分かってきてスマホで時間確認しながらトライをしていた。
焦ると早くトライしてしまいがち。時間をしっかり確認してから取り付く。

そんな話をしていると、藤原さんが

「飴食べて時間計ってるんです。」

え、単なるルーティン、エネルギー補給じゃなかったの!?
飴が溶けてから次のトライの準備を始めるとちょうどいい時間になるらしい。

さすがベテラン。
アゲハに対する想いが違う。トライまでの持っていき方が細かい。

他にも何かあるんですか、と聞くと溢れるように出てくる。
書き出すとキリがないが、登り終わって靴を脱いだら温めている、とか。
爪を切るのは2日前の夜、とか。
指皮回復に毎日メモAを塗る、当日だけ塗らない、とか。

レベルが違った。

これぐらいしっかり突き詰めていかないとダメなのか。