北山アゲハ

忘れないために、忘れるために、振り返る

day10

2017/1/21

この前のアゲハおじさんのアドバイスを聞いて福田さんと昼から北山公園に。

やはり午前中にトライしていたときと比べて岩の感覚が良い。気温は低くないのに、パリっとした感覚がある。さすがベテランの言うことは間違いない。
そう思っていると、またしてもアゲハおじさんは現れた。福田さんが名前を聞くと藤原さんというらしい。
僕は人見知りなのもあって、他の人にあまり話しかけないのだが、福田さんは必ず話しかける。おかげで喋る人も増えて、楽しい雰囲気になる。
いつもそうだ。福田さんとかヒロキチさん、あややさんが周りとの繋がりを広げてくれている。
一人で登ってたらクライミングも強くならないし、幅も広がらないから、周りと話するのはいいことだと思うのに、なかなかできない。

藤原さんは相変わらずゆったりと準備をすすめている。
藤原さんが将棋入門登り終わった後に、トライすると初めて左カチを取ることに成功した。
全く持てない。クリスマスイブにマットを積んで触ったときみたいに探る余裕はないし、どう持つか考える余裕すらない。

でも、この一手進んだことが、この上なく嬉しい。

アゲハは実質3手しかない。その2手目を触ることができた。
これはとてつもない進歩に感じる。普段は一手進んだかどうかの成長ではなく、「右足をあげることができた」という成長とか、「右足をあげるための体勢を整えることができた」というレベルの細かい成長。

それと比べて一手進むというのは、やはりとても大きい。ずっと1/3で止まっていたところが2/3に。「これはもしかして登れるんじゃないか」そんな期待が湧いてくる。

なんとなく左足あげの感覚も掴めた気がして次回に期待を膨らませる。