北山アゲハ

忘れないために、忘れるために、振り返る

another17

アゲハのモチベーションが燃え尽きて東京御岳に。

目当てはロッキーボルダーの『イントーキョー』三段。薄く被ったカチを繋ぐ課題で見た目も好きで、得意系の課題。
ただ、アゲハも垂壁カチ課題で得意系と思いきや、デッドでスローパー課題という、完全苦手系だったので油断はできない。

前回『はるか』を登ったときから密かに登りたいと考えていた。アゲハと同じ三段。でもこれは1日で登れるという自信がなぜかあった。

初めてのものに対しては、先入観がないから自信たっぷりに、そして全力でできることが多い。普段から1トライ目が一番高度が出ることが多いのもそのせいではないかと思う。

実際取り付いてみると下部はあっさりこなせた。そして核心の一手。悪いスタンスを踏んでのデッドだった。
僕の苦手の代表的なムーブ。
バラシでやると何とか止まることがある。でも繋げると止めることができない。

おまけにデッドした先は左の鋭利なカチ。
アゲハで薄くなった指皮は耐えられるはずもなく、出血はしなかったものの見事に穴が開いた。

やはり三段か。そもそも三段登れたことすらないのに、なぜ一日で登れると思ったのだろう。同じ三段のアゲハに60日もかけて登れていないというのに。

三段を登る実力はないのかもしれない。若しくは初めての三段はアゲハに登りたいという気持ちがブレーキをかけているのかもしれない。
いや、そんなものは奢りで単純に実力不足か。

丸一日費やして登ることができず、次に来た時は必ず登ると決めて御岳を後にする。
次来る時はアゲハも登ってから来る。

都心に戻ると次の日は一度行ってみたかったジムのドッグウッド高津に。
ジムに入った時にモンゴル800の音楽が流れていてテンションがあがる。課題も楽しい課題が多く、一人で声を出しながら登った。

絶望を感じていたが、少しリフレッシュして、エネルギーを充電できた。