北山アゲハ

忘れないために、忘れるために、振り返る

day59

2020/3/1

3月に入り気温が少し高く、湿度もあるためコンディションが良くないだろうが、北山公園に。
アゲハを触りながら藤原さんにも確認するが、やはりフリクションはいまいち。

初手のピンチがあまり持てていない。ピンチで身体を左に寄せていくことが難しい。
一旦左に寄せたとしてもオープンに変えると身体を引き上げることができない。

やはり持てていないからか。

ぼーっと座り、通り過ぎるハイカーに挨拶をする。北山公園はボルダリングスポットであるとともに、ハイキングスポットでもあり、ボルダリングを全く知らない人もよくアゲハの岩の前を通る。
犬の散歩をしている人も多く。ボルダーとそれ以外の人との会話も生まれるのがいいところ。

いつものようにレストをして、液体チョークをつけ、カメラをセット。大きく息を吐いて岩に取り付く。
イカーが近づいてきているな、と思いつつもリズムが崩れるのが嫌でトライを開始。

左カチを止めた時に二人組のハイカーが近くまで来たのだが、「ボルダリングみたいなことしてる人がおるわー」と聞こえてくる。
思わず、「これがまさにボルダリングですよ!」とツッコミながら左手をリップに出すも、そんな集中を欠いたトライではリップを止められるはずもなく落下。
自分の集中力のなさを嘆く。

一般にはボルダリングと言えば、ジムのカラフルなホールドで登ることがボルダリングなのかな。まだまだボルダリング知名度は低いようだ。
いや、ボルダリング知名度が上がってきたからジムのボルダリングが認識されているのか。

思わず藤原さんと「これはボルダリングではないらしいですね」と笑いあう。

結局その後も登れる気配がなく、久しぶりに月光岩のプロジェクトを見に行くことに。
相変わらず何もないフェース。

でもキレイなフェース。
これも登りたい。

誘惑に駆られながらも、アゲハに集中するんだと自分に言い聞かせる。

春とともにシーズンの終わりが近づいてきた。