北山アゲハ

忘れないために、忘れるために、振り返る

day68

2021/1/2

年が明け気温も低くコンディションの良い北山公園に。藤原さんに新年の挨拶をして、アゲハに触る。

今年こそ登る。新年ということもあり、気合が入っている。

左手の人差し指と中指はテーピングを巻いているが、それも慣れてきた。後はしっかり上半身でタメを作って距離を出すだけだ。

リップ付近が白くてティックマークをつけても分かりづらいため、少し手前にティックマークをつけている。そのせいもあって、本能的距離が出にくいのではないか。

もっと奥に目印が欲しい。空中にティックマークが欲しくなる。
そこで枝をリップ面に置いて、そこに先端にチョークをつけてティックマークにすることにした。

いつものように、指に痛みを覚えさせる1トライを終え、本気のトライ。
左カチを取ると、空中の枝に狙いを定める。
いつもより視線が高い。

思い切って左カチをひいて出すと、リップの奥まで手が届く。いつもと感覚が違う、触ったことのない場所。
今までは岩の正面を触っている感じだったが、明らかに面が変わった上面を捉えた。

それでも止まらない。
右手も残って、右スメアも切れていないのに、左足が切れている。

その後はリップ面を捉えられることはなく、夕方に向けコンディションは悪くなる。

あのリップ面の感覚をもう一度味わいたい。空中枝ティックマークで次もいけるはずだ。