北山アゲハ

忘れないために、忘れるために、振り返る

day7

2016/12/24

クリスマスイブの雪がチラつきそうな北山公園に。「こんな日には誰もおらんやろう」と話しながら福田さんとアゲハに向かう。
案の定クライマーをあまり見かけない。
そこに現れたのはボールドのタカシさんと、西村くんというイケメン。人気の将棋岩には人がいないのにアゲハに4人も集まる逆転現象。

タカシさんは、流石スタッフなだけあって保持力も強く安定感がある。西村くんは、すり減ったミウラーでなぜ右足が踏めているのか不思議なぐらい上手い。

やはり一人のときと違って、他の人と話をしていると新しい発見がある。スタートの左手のホールディングも微妙にみんな違う。
違いに気づくことで、どのパターンが自分に向いてるかどうかも考えさせられる。

他の人がやってることが正しいとは限らない。でも他人の考えてることを知らないと自分の世界は広がらない。

スタートの左手は、ピンチの右親指の位置も少しワイドめなのかどうかも気になるところ。
初手の位置も微妙に違う気がする。粒をどの指で捉えているのか、人それぞれ。

初手をしっかり持てるかどうかで左足あげの感覚も全然違う。しっかりと立ち上がってから左足あげる方がいいようだ。

アゲハの前の4人だけで何時間も盛り上がる。「あれ、4人てことはマット4枚?」「こんなけあったら左カチ触れるんちゃう?」
誰が言い出したか、未だ触ったことのない左カチを触ることに。
臆面もなく畳んだ4枚のマットに乗り左カチを触る。

「何やこれカチなんか?」
今までのホールドの概念が崩される。何もない。4人でカチとは名ばかりの僅かな膨らみを撫で回すイブ。

写真残ってるのを見返すと4人中3人が猫パンによる出血。
そして今見るとこれじゃ持てないぞっていう触り方。それぐらいこの左カチはホールドというにはあまりにもちっぽけな存在。

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絶望を感じながらも、やるしかないとみんなで意気込みながらセッションは終了。

そしてこの日はイブ。帰ってディナーに鯛のカルパッチョを作る。ライムを絞ると猫パンに沁みてこの上なく痛かった。
アゲハに登って猫パンしてなかったら、この日にカルパッチョを作ったことも覚えていなかったのだろう。